東京ー四季ー上/ハル  ネタバレ・感想

こじらせBL

【 東京ー四季ー上  】ハル

ダメだとわかっているのに引きずり込まれる
裏腹なこころに戸惑う…

人生を悲観する優等生 × 執着さをひた隠すサイコパス
カップルのご紹介です♡
ほしか

拗らせた感情が邪魔をする
欲しくてたまらないのに素直になれない

こんな方におススメ♪

  • 重厚なストーリーを楽しみたい
  • 複雑な感情が絡み合うえっちに悶えたい
  • 素直になれないじれったい愛情にやきもきしたい

えっち度
3.0

おおまかなあらすじ

東京ー秋―

人生に絶望し思いつめていた早乙女恭平さおとめきょうへい

「もう消えてしまいたい この世から…」
駅のホームの先端から片足が離れた瞬間、背後からつかまれひっぱられる

ひっぱりこんだのは恭平が一番会いたくなかった「サイコ」と呼ばれる男 神宮寺結人じんぐうじゆいと

優秀であることが絶対の家庭環境で育つ恭平

自分より秀でていた弟の蓮ですら、一度の過ちで切り捨てられた
そんな早乙女家で身を削るようにがんばってきた

自分の限界までがんばってもどうしても勝てなかった相手
それが結人だった

結果として結人に助けられた恭平
結人はそっけない態度の恭平に絡み力ずくでキスをする

抵抗する恭平
だけどなぜか全否定できない

嫌なのにダメなのになぜか抱かれにきてしまう
この感情は一体何なのか?

一方の結人
偶然恭平を助けたわけではなかった

高校生のころから恭平を欲していた執着心だった。。。


東京ー夏―

広告会社で働く、できる男八神やがみはいきつけのゲイバーのママに頼まれ
荒らしと思われる謎のイケメン退治に駆り出される

ゲイバーのカウンターにひとり静かに座る彼
声をかけてくる男どもを断り続けている

これがゲイバーにとっては荒らし行為となっていた

真夏なのにしっかりスーツを着こなしたキレイな男
すこし興味の沸く八神

八神は彼に声をかける
驚いた表情の男

OKの返事の代わりのショットグラスを飲み干しふたりで店を出る

荒らしと思われた行為は実は「抱きたい方」ではなく
「抱かれたい方」ということが伝えられなかっただけだったという

毎週金曜日の夜この部屋でセックスするだけそれ以外は持ち込み禁止という条件で
ふたりの関係は始まった…

感動ポイント

「4月の東京は…」のスピンオフです

主人公のひとり、石原蓮いしはられんの兄、恭平と同級生の複雑な感情が絡み合うお話

エリート志向の家庭環境で生活をしていなかければならない
愛情とは無縁のさびしさと心をむしばまれている様子が切なかった

そんな彼を救ったのが会いたくもない男だったわけだけど
そんな男の執着愛にゾクっと感情が沸き立ちました

お話が短くてちょっと物足りない感じもします
もっとこのふたりの物語も読みたいな~

そしてもう一つのカップル
「4月の東京は…」で当て馬ポジだった八神のお話です

前作では八神がいい味だしていたのですよ!

一見軽い感じなんだけど、深い情愛を隠し持った人
口は悪いけどやっぱり優しくてイイ男だと再確認できました

幸せになってほしい人の一人だったのでこのスピンオフはとっても楽しみにしていました!
下巻の展開も楽しみだぁ♪

「4月の東京は…」を読んでから「東京ー四季ー」を読んだ方が楽しさが倍増すると思います

『恭平×サイコ』と『八神×謎のイケメン』

押し寄せる切ない感情の表現はさすがハル様です!
読み応えありました!

試し読みはこちら♪

東京ー四季ー上→試し読み♪

下巻も出ています!
八神の恋の行方が楽しみです♪