春と夏となっちゃんと秋と冬と僕/佐岸左岸　ネタバレ・感想

【　春と夏となっちゃんと秋と冬と僕　】佐岸左岸

ひたすらに愛おしい日々

ちょっとヘタレなモテ男　×　ちょっとおバカなかわいい男前
幼なじみ男子高校生カップルのご紹介です♡

ほしか

好きがあふれる
尊さにもだえる♡

えっち度
1.0

一緒に育ってきた幼なじみのナツオとシマが
おつきあいをはじめたばかりの高校2年生からの
一年間の日常を垣間見るように進んでいくストーリーです

ほぼ4コマで展開されます

同じ学校に通う、男子高校生のわちゃわちゃしたやりとりや
ナツオとシマのふたりの、なんてことない会話とじゃれあい

田舎の四季折々の風景
道端に咲く花
昔ながらの銭湯…

会話のテンポとか言葉とか
なぜか昭和な空気感にノスタルジーを感じるおはなしです

ちょっとヘタレで繊細くんのシマと
天然でちょっとおバカだけど男前な包容力をあわせ持つナツオ

けんか腰風な言い合いでじゃれあってたり
一生懸命にけなげに恋愛していたりするふたりが
なんともピュアで可愛らしかったです♪

唐突にお話がはじまるので、読み初めは
？？？

あれ？続きものだったのかな？って思ったし
4コマだしで戸惑ったのですが
読み進めると、なるほど！と納得

ナツオとシマのずーと続いてきた日常の一部の切り取りを
ダイジェスト版でみているんだと理解しました

一緒にいるのがあたり前のふたりの生活が
大人に近づいて少しづつ変わっていく予感を匂わせていて

なにかささいなきっかけで壊れてしまいそうな
思春期のあやうさも感じます

青春を切りとった初々しさが
ときおりせつない気持ちにさせます

だからこそなんの変哲も無いその一瞬が
キラキラまぶしくてなにものにも代えがたい

子供と大人の狭間の心の揺れがせつなくて尊い

この空気感、なんだろう…
透明感あふれるガラス玉のようです

作画も素晴らしい！！
これがデビュー作とは思えない秀作だと思います

ノスタルジックな空気感や穏やかな優しい時間をおすそわけしてもらっているような
萌えと癒しがたっぷり詰まったお話です