【 Knife[ナイフ] 】千葉リョウコ
過去の消えない痛みに苦悩する
苦々しい記憶に寄り添う愛情にジンとくる
上司と部下 刑事カップルのご紹介です♡
シリアスだけどラブもしっかり♡
こんな方におススメ♪
- ヒューマン系刑事ドラマを観ているような臨場感を楽しみたい
- 興味本位から愛情へと育つ感情の高まりにゾクゾクしたい
えっち度
おおまかなあらすじ
所轄からの異例の大抜擢で
捜査一課に配属された優秀な新米刑事佐久間大志と
刑事とは趣味と実益を兼ねた天職と豪語する
検挙率トップだがマイペースな変人津積
ふたりが捜査一課のバディになって
半年ほどが経つその日
殺人事件の知らせを受け現場に到着した
被害者は15歳の少年
背中には刃物で傷つけられた十字の跡
その姿を見た佐久間は
目をみはり冷や汗を流しながら吐き気を催す
「これよりひどいもの見てきたくせになんだぁ?
役立たずはいらねぇんだよ」と冷嘲する津積
「・・・大丈夫です!」
荒い息を押し殺しながら答える佐久間
「ならご勝手に」
今回の事件は11年前の連続通り魔殺人事件と
同一の可能性があるとの見解がなされる
津積と佐久間は一日中駆けずり回ったが
有力な手掛かりは見つけることができなかった
佐久間は青い顔して体調が悪そうにぐったりしている
仮にも彼の上司だろうと先輩刑事にたしなめられ
佐久間を自宅まで送ることにした津積
どうにも佐久間の様子がおかしい
自宅へ送り届けた津積にしがみつき
局部をこすり合わせる佐久間
「イカれてるぞ」
津積の言葉に反応は見せず
目は潤み、息が上がり
津積のモノをくわえこむ
自分のうしろをほぐし始める
「まさか挿れて欲しいのか?」
「…欲しい…」
「…いいけど、面白そうだし」
豹変する佐久間に興味を持つ津積
眠る佐久間を横目に捜査資料を確認する津積
資料に映る写真に手掛かりを見つける
11年前の連続通り魔事件と今回の事件
15歳だった少年たち・・・
むくりと起き上がる佐久間
体調は良くなっているようだが
なぜ津積がそこにいるのかわからない様子
「俺の…まだお前ん中にはいったまんまだから」
津積に言われ
自分のしでかしたことを思い出しショックを受ける佐久間
「具合が悪くなったらいつでも抱いてやる
お前、今回の事件で俺に何か言うことはないか?」
ふたたび青ざめた顔を向ける佐久間・・・
感動ポイント
『続きはまた夜に』のスピンオフです
この作品もせつなさと一途さにとてもトキメクのですが
このKnifeはまた一味ちがう読み応えですごく興奮しました
私の中で千葉先生のイメージがちょっと変わりました
津積にとっては興味本位からはじまった関係が
いたたまれない青春時代を送ってしまった佐久間への同情に変わり
人や恋愛に対して無頓着、無関心だったはずなのに
いつのまにか心を動かされて…そんな自分に戸惑う…
佐久間のギャップと感情もさることながら
津積の想いの変化にキュンキュンが止まりませんでした
刑事ドラマのハラハラ感や
高まる恋心のドキドキ感
いろんな感情を味わえるめちゃくちゃおもしろいお話でした♪
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Knife →試し読み♪